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映画音楽を皆様に! ①

 

若いころにある音楽カテゴリーや

アーティストを好きになったとき

ものすごく集中して聞くため、

本当にその時代時代が音楽とともに

胸に刻まれますね。

 

お客様のそれぞれの思い出に

かけた曲がヒットして、本当に

喜んでいただけたときが、

音楽バーを営業していて

一番幸せな瞬間です。

まれに会計後も

「ああ、帰れない、もう1杯」

ということも。

 

年齢や音楽遍歴で勿論、皆様

ストライクゾーンはまちまちです。

しかし、ある程度の年齢以上の方

で、多くの方がストライクになる

ジャンルが。

それが映画のサントラです。

 

 

映画の記憶と音と、見た時代の思い出が

同時に刻まれていれば一層感激でしょう。

 

先月リバイバルで映画

「卒業」と「小さな恋のメロディ」を

見てまいりました。

先月からシネマモードになっていますので、

当店のサントラ盤を色々紹介してまいります。

 

 

 

様々なインタビュー記事でも

お応えしていますが、

私が音楽を聴きレコードを

買い漁るきっかけとなったのが

サントラ盤です。

私自身かけていて

涙ぐみそうな曲もいくつか。

 

 

小中学校のころを振り返ると

子供のころチャンネル権を持つ

父親は歌番組を嫌ってかけませんでした。

でも音楽に飢えていたけれど、

ラジオも持っていない私が最初に

食いついたのは、

映画のテーマ曲でした。

 

 

この頃、映画だけは毎週色々

見せてくれていましたので、

そこで映画もさることながら、

音楽への欲求を満たしていました。

時にはデンスケ(なつかしい!)

からピンジャックをテレビに伸ばし、

テレビから映画とタイトル音楽を

録音したりと。

 

 

中二の時に家で初めて

ステレオを購入してもらい、

もちろん映画のサントラの

レコードをお小遣いから

いそいそと購入を始めました。

そのころ中の良かった友人も

映画や映画音楽が好きだったので、

色々情報交換しながら。

 

 

今回いろいろなサントラ盤を

紹介してゆこうと思いますが、

私の嗜好は

アメリカンニューシネマと

007の

影響が大きいです。

そしてウエスタン、マカロニ、

戦争スペクタクルもの、

ミュージカル等々がベースで。

 

その後ジョンバリーやバカラック、

マンシーニ、モリコーネなどに

入ってゆきます。

 

 

何せ最初に自分のお小遣いで

買ったレコードは

アメリカンニューシネマの代表作

「明日に向かって撃て」。

そして先日久々に見た「卒業」の

テーマ「SOUND OF SILENCE」は

私がエレキギターの音ってかっこいいな

と思うきっかけになった曲。

007死ぬのは奴らだが

PAUL McCARTNEYとの出会い。

 

 

サントラ初回は有名なものを中心に

映画は見ていませんが

曲が妙にかっこよいものを

いくつか。

 

 

ここでは映画の内容には大きく触れません。

いろいろある映画評をお読みください。

映画の中の曲ということ、

サントラ盤の中の曲ということについて

軽くコメントを記載します。

 

あれもこれもとボリュームが

増えてしまったので

2回に分けます。

 

初めて買ってもらった!

CBSソニー映画音楽シリーズ

初めて手にしたレコードです。

 

実家がステレオを購入したときに

買ってもらったレコード。

戦争スペクタクル映画編、

ミュージカル映画編です。

 

これは全てがサントラと

いうわけではないのですが、

もうとにかく聞き狂いました。

 

戦争スペクタクル映画編は

史上最大の作戦のテーマと

戦場にかける橋のクワイ河マーチが

欲しくて。

後日それぞれのシングル盤なども

手に入れてゆくわけです。

 

私のレコード遍歴はここから始まりました。

 

アメリカンニューシネマ

明日に向かって撃て

アルバムとしてバカラックの最高傑作ではないかと。「サウスアメリカンゲッタウェイ」のスキャット、「捨てた家」のアレンジを変えた様々なバージョン、もちろんテーマ曲の「雨にぬれても」。

 

 

卒業

アメリカンニューシネマの代表作。サイモンとガーファンクルの歌にのせてストーリーが進んでゆきますが、「サウンドオブサイレンス」はミックスを変えています。初回バージョンはリズム隊が強烈に入るのですが、映画ではもっと歌としてのバランスが。ミセスロビンソンはこの時点で未発表で映画用の曲。その後ブックエンドに最終完全版が収録されます。

 

真夜中のカーボーイ

卒業に出演していたダスティンホフマン主演。卒業でキャサリンロスを結婚式会場から略奪!し、その後は・・・と色々思わせながら終わった次に主演した作品がこれ。ニューヨークのスラム街に住む売春の斡旋仲介人役。

このサントラは凄いです。ジョンレノンの「SOMETIME IN NEW YORK CITY」のバックバンドを務めたエレファンツメモリーの「ジャングルジム」、ソフトロックバンドのザ・グループの「ティアーズ&ジョイ」、レスリー・ミラーの「おいてきぼり」等ファンキーでありながら、街のにおいのする曲が満載。

勿論スコアを書いているジョ・バリーの楽曲も素晴らしい。特にタイトルソングのハーモニカとベースの絡みがなんとも。


スティング

1939年のシカゴでの物語。だましだまされ大どんでん返しの映画を彩るのがテーマ曲エンタテイナー。
全体スコアはマービン・ハムリッシュで、後に007私を愛したスパイで素晴らしいスコアを書くことになります。

 

 

イージーライダー

会社員になってテレビとビデオデッキを買って、レンタルビデオを生れてはじめて借りてみた映画の一つ。この後バイク乗りで合った私は東北をぐるりと回る旅をすることになります。この映画とバイクでの気ままな一人旅で、腕時計というものをやめようと決意。以降会社からやんや言われても決して腕時計をすることなく今に至ります。当時の私にとって、時計を外すことが一つの解放感だったのかもしれません。

 

ミュージカル・音楽もの

サウンド・オブ・ミュージック

多くの方を店でしんみりさせ続けているこのレコード。人気は半端ではありません。サウンドオブミュージックは勿論、エーデルワイス、クライム・エブリ・マウンテン、涙なくして聞けません。

ジュリー・アンドリュースの歌は全て有名なゴーストシンガーのマーニ・ニクソンの吹き替えです。

 

マイ・フェア・レディ

本当にしゃれた映画でした。ヘプバーンの映画は全部すきだな。

このアルバムの絶対的な聴きどころはレックスハリスンの歌う「君住む町で」。オードリーの歌は、こちらもマーニ・ニクソンの吹き替えです。

因みにマーニ・ニクソンの息子は70年代のウエストコーストで活躍したシンガー、ギタリスト、アレンジャーのアンドリュー・ゴールドです。

 

ウエストサイド物語

そういえば、これもナタリーウッドの歌はマーニニクソンです・・・。

1950年代のニューヨーク、もうミュージカル映画と不良映画と恋愛映画の大盤振る舞い。スコアはレナード・バーンスタイン。

 

TONIGHT が有名ですが、AMERICAやJET SONGなどたっぷりと名曲が楽しめます。

 

子供のころテレビで見て、初めてJAZZを意識ました。以来、私にとってのJAZZはグレン・ミラー。STYLE COUNCILを聴いてSOUL JAZZに興味が向くまで。
ここで書くまでもない名曲だらけ。サントラの演奏はグレンミラー楽団ではなく、ユニバーサルスタジオオーケストラ。

 

 

イギリス映画

007 私を愛したスパイ

生れてはじめて、親同伴でなく、友人と二人で行った映画です。カーリーサイモンの歌声でポップミュージックの目覚めました。
で、色々買い漁ったのはカーリーサイモンのレコードではなく、007のテーマ。そしてWINGSに出会いました。
劇中曲が結構素晴らしく、オープニングのスキーでの逃亡シーンのディスコ調のJAMES BOND'77、アラブの雰囲気あふれるモジェートクラブ、海底の要塞のファンタスティックなサウンド。
因みにオープニングのとてもセクシーな「007 come in,comein」のセリフはシングルのJAMES BOND'77に入っています。

007ゴールドフィンガー

テーマ曲としてかっこいいのがこれ。シャーリーバッシーのテーマ曲は勿論ですが、インストバージョンがとても良いです。ギターはセッションマン時代のJIMMY PAGE。
しかし、イギリス盤にはこのインストバージョンが入っていませんのでご注意を!007のレコードは持っているものに関してUSA盤の方が音が良い・・・サウンドトラックからのカッティング技術?


ビートガール

1960年のイギリス公開。50年代末の若者を描いた映画。オリジナルMODSの姿?
スコアは007も後に担当するJOHN BARRY。この当時JOHN BARRY 7というそれはそれは素敵なバンドを組んでいて、まさにイギリスのPOP&HIP MUSIC。

必殺のタイトル曲をお楽しみください。


主演はアダムフェイス。この時期にレコードデビューはしていました。63年にはバックバンドに腕の良いROULETTESを従えて、よりワイルドな曲を歌うようになります。

欲望

SWINGIN' LONDON時期のイギリスを描いた物語。イギリス・イタリア合作。監督はミケランジェロ・アントニオーニ・スコアはハービー・ハンコック!映像に見事にマッチしたジャズです。

 

しかし、メインはこれですね、先にもご紹介しましたSTROLL ON。TRAIN KEPT A ROLLIN'の替え歌です。しかしベックとペイジのツインギターはロック永遠の名曲・名演です。

小さな恋のメロディ

全員涙を流すサントラの決定版。
本国・アメリカでは酷評されるも日本ではヒット。ビージーズの「メロディ。フェア」、「若葉のころ」はこの映画のために書いたようなはまり具合。
数々の名場面有れど、エンディングが語られます。しかもエンディングはCSN&Yの「ティーチ・ユア・チルドレン」、映像と歌詞を一緒に眺めるとよく意味が分かります。

しかし、とにかくこの映画ファッションがオシャレ!

 

チキチキバンバン

1968年のイギリスミュージカル映画。50代以降の方は子供のころに「チキチキバンバン」の日本語の歌を歌っていた方、結構いらっしゃるのでは?
タイトル曲も素敵ですが、私がどうにも涙腺をやられるのが「お山の子守歌」と「オルゴールの人形~素敵なトゥルーリー」特に後者は違う楽曲を一つに組み合わせ(ポールの心のラブソングはこの手法)がすごいです。泣けるシーンでもないのですが、単純に曲としてやられます。