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record bar 33 1/3rpmのTHE BEATLES

 

交通新聞社刊 散歩の達人POCKET「東京BEATLES地図」に折角掲載されましたので、当店の所有するBEATLESのレコードを紹介させていただきます。

 

色々あれもこれもと書いてありますが、サウンドを曲そのものを楽しんでいただければ、幸いです。

 

以下こうした内容で記載しています。

 

UKオリジナルLP

UKオリジナルシングル、EP

USA MONO盤

A HARD DAY'S NIGHT

編集盤等

ハンブルグ時代など

カバーアルバム等

過去のブログリンク

※解説

 

「※解説」には最近買い始めた方、初めてレコードに触れる方々に向けて、ちょっとした解説を書いてあります。でも、今興味を持ち始めた方々なら余計、きちんとした書籍が多々出ていますのでそうした書籍で色々知っていただければよいかなと思います。

 

 

 

店の名前の由来

 

33 3/1 rpm,45rpmとはレコードの回転数です。

 

日本語だと33回転といいました。なんで33 1/3って中途半端な数字と思われるでしょう。これは3分間で100回転、で1分間で33 1/3回転なんです。

 

店の名前はこの回転数からとりました。

45RPMの方がわかりやすかったのですが、実は学生のころ好きだった服のブランドが45RPMで被ってしまうので。

 

2021.04追記

最近レコードを買っている20代のお客様が増えています。しかし皆さん悩みはBEATLESのレコードは何を買えばいいのか?なんでこんなに値段が違うのか?

お話ししなければいけないことは多々ありますが、まずはこれ!で解決は、日本盤の「EAS」のカタログナンバーのレコードを買いましょう。手ごろな価格で中古が出ています。プレスは1976年~。UKマスターを使い、なんと解散して数年後に初めて日本のファンは日本盤でイギリスフォーマットやアメリカフォーマットのBEATLESを手に入れることができるようになったのです。それまでは彼らのリボルバーまではUK,US内容違い、日本では全く異なったフォーマットで発売されていました。EASシリーズはイギリス、アメリカ、日本とそれぞれのフォーマットですべて再発しうるという偉業を達成。中学高校の我々もイギリスフォーマットのBEATLESの各アルバムを手軽に聞くことができるようになったのです。
しかも、中古が安く、音もよい!(80年代以降に後年発売されるリマスターより数段)。
何が日本フォーマットで、何がイギリスフォーマットかわからないときは帯が付いていればその帯の国旗がその国のフォーマットです。イギリスフォーマット盤の帯にはユニオンジャックが、アメリカフォーマット盤の帯には星条旗がデザインされています)。

イギリスフォーマットのレコードは下記画像(UK盤)が全てです。

singleオンリーのAB両サイドの曲をすべて欲しい方は、「パストマスターズ 1&2」というアルバムを探してください。これですべて手に入ります。またアクロスザユニバースのオリジナルバージョンはイギリス編集の「レアリティーズ」(黒っぽいジャケットに金で文字が書いてあるもの)に入っています。



もしわからなければ、店員さんに聞いてみてください。

UKオリジナル盤(LP)

いつもかけているのは、

これらの画像のUKオリジナル盤※1です。

 

MONO盤

PLEASE PLEASE ME(GOLD PARLOPHONE※2

WITH THE BEATLES(LOUD CUT※3)

A HARD DAY'S NIGHT

HELP

RUBBER SOUL(LOUD CUT)

OLDIES(イギリス正規のベスト盤)

REVOLVER

REVOLVER(回収盤※4 B面マトリックス1※5)

SGT.PEPPER'S LONELY~

WHITE ALBUM

 

STEREO盤

HELP(MONOとタイトル曲ミックス違い)

YELLOW SUBMARLINE

ABBEY ROAD

LET IT BE

 

まあ、初期のライブをやっていた時代のサウンドは生々しいです。それと4トラック録音の最高峰!サージェントの迫力たるや。

 

モノラル(MONO)についてはこちらにあります。

UK オリジナルシングル盤、EP盤

7インチはUKオリジナル盤で全てあります。

 

イギリスでのシングル盤※6は、日本やアメリカなどと違い、当時基本はレーベルのデザインのスリーブで、パーロフォンはこの緑の物。なので写真は割愛します。

但し、以下別スリーブなどがあります。

 

店には200数十枚のビートルズ&ソロ時代のシングル盤がありますが、どれもシングルならではのいい音がします。

 

画像は 

LOVE ME DO(レッドパーロフォンレーベル)

STOROWBERRY FIELDS FOREVER(ピクチャースリーブ)

LET IT BE(ピクチャースリーブ)

HEY JUDE(輸出用スリーブでパーロフォンレーベル※7

そして

FREE AS A BIRD と REAL LOVE

 

 

EP盤※8もUKオリジナルですべてあります。

 

EPのみ発売は

LONG TALL SALLY

MAGICAL MYSTERY TOUR(EP盤 2枚組)

 

 

 

 

US MONO盤

アメリカ発売の盤です。※1

 

イギリスとはミックス違いのI FEEL FINEやドイツ語のSHE LOVES YOU等イギリスオリジナルでは聞けない音源が楽しめます。

イギリスではシングルオンリーの楽曲も、アメリカではアルバムに収録されています。

また、片面5~6曲なので内周の音が弱くなる部分が少なく、高音質で楽しめるのも特徴。

 

店にはUS MONOオリジナル盤で

(レインボー・キャピトル・レーベル)

 

MEET THE BEATLES

SECOND ALBUM

A HARD DAY'S NIGHT(サントラ)

SOMETHING NEW

BEATLES'65

HELP(サントラ)

RUBBER SOUL

YESTERDAY AND TODAY

 

があります。

 

 

因みにA HARD  DAY'S NIGHTとHELPは映画のサントラです。レーベルは詳しくはレーベルはCAPITOLではなく映画配給会社のUNITED ARTIST。サントラから盤を起こしているのか、素晴らしくエッジの効いたいい音で楽しめます。AND I LOVE HERは劇中で使用したポールのシングルトラックヴォーカル(イギリス正規盤はダブルトラック)。

A HARD DAY'S NIGHT

60年代前半は、各国で独自に編集して様々なアーティストのレコードを販売していました。日本のデビュー盤は「MEET THE BEATLES」、アメリカのデビュー盤はジャケット違いのPLEASE PLEASE ME、その後CAPITOLと正式契約してMEET THE BEATLES(日本盤とは曲目が違う)が発売されました。

 

このHARD DAY'S NIGHTはアメリカ以外曲目は同じなのですが、ジャケットデザインが余りに面白いので色々買い集めました。

イギリスの基本フォーマットをベースに各国色違い、レーベルも国で異なりますのでそこも面白いです。面白くて店に飾ってあります。

 

日本とフランスが別デザインなのが面白いです。しかしフランスのデザインかっこいいな。

 

編集盤・ライブ盤

ライブ盤や編集盤です。

海賊盤で最近日本公演とワシントンライブを買いましたが、日本公演のEHエリックさんのMCが素敵。ワシントンでの4人が交互にボーカルを取るSHOUTが収録されていて欲しかった音源。

 

OUR WORLD

自然保護のチャリティーレコードで、ここにACCROS THE UNIVERSのオリジナルバージョンが収録されています。

ハンブルク時代・デッカオーディション

正式デビュー前、ハンブルグで録音されたTONY SHERIDANのバックを務めたもの。ご存知MY BONNYはもう演奏がPUNKです、というか、彼らの演奏はPUNKに受け継がれている!

 

そしてDECCAレーベルでのオーディションをしたときの音源。

オーディションとはいえ、うまい。

 

しかし

正式デビューのPLEASE PLEASE MEを聴くとその音の凄さにGEORGE MARTINの素晴らしさをひしひしと感じます。

 

過去のブログリンク

解説※1~※8

 

「※解説」には初めてレコードに触れる方々に向けて、ちょっとした豆知識を書いてあります。でも、今興味を持ち始めた方々なら余計、きちんとした書籍が多々出ていますのでそうした書籍で色々知っていただければよいかなと思います。

(例えば和久井光司さんのさんの書かれたビートルズ&アップルマテリアルのように)。

解説

 

※1 UKオリジナル

レコード屋さんでUKオリジナル盤って書いて妙に高い値段がついて売っているのってなんで?って疑問のある若いレコードコレクターの皆さんもいらっしゃることでしょう。

UKオリジナル盤というのは、発売当時プレスされたイギリスのレコードのことです。再発されたものでなく、リマスターされたものでなく、当時発売されたものです。PLEASE PLEASE MEは1963年1月発売なので、今から57年前のレコードということになります。

 

 

また、60年代前半は、各国で独自に編集して様々なアーティストのレコードを販売していました。日本のデビュー盤は「MEET THE BEATLES」、アメリカのデビュー盤はジャケット違いのPLEASE PLEASE ME、その後CAPITOLと正式契約してMEET THE BEATLES(日本盤とは曲目が違う)が発売されました。

 

ということで、BEATLESにおいて(その時代のアーティストにおいて)、UKオリジナル盤とは彼らがイギリスで録音して発売した正規のレコードということになります。

 

因みに日本でこのイギリスフォーマットが発売されたのは1970年代半ばになってです。それまでBEATLESといえば日本フォーマットの編集盤でした。ジャケットも日本独自のもの。

 

※2 GOLD PARLOPHONE

BEATLESのイギリスでのレーベルはPARLOPHONE→APPLEです。1963年初頭まではレーベルのロゴやデザインが金色でした。
その後は黄色。このGOLD PARLOPHONEは初回プレスのみ存在するレコードで、その音はすさまじく生々しいものです。

 

※3 LOUD CUT

LOUD CUTとは、盤の内周を犠牲にして溝を深くカットして迫力あるサウンドがなるようにした特殊なカッティングのレコードです。プロデューサーのGEORGE MARTINが他のアーティストで実験し、BEATLESのセカンドアルバムの初回プレスをLOUD CUTで発売しました。

 

※4 回収盤REVOLVER

REVOLVERの初回プレスはTOMORROW NEVER KNOWSのSEが小さく、GEORGE MARTINが気に入らなかったといわれ、回収されました。これはその回収盤です。

珍しいレコードですが、確かに正規盤としてプレスされたTOMORROW NEVER KNOWSの方が私は好きです。

 

※5 マトリックス1

マトリックス1は最初のプレスということです。レコードはプレス回数が増えるほど音が劣化してゆきますので(マトリックス5とか8でも十分以上にきれいな音が鳴りますからご安心)貴重な盤とされて中古市場でも高額で取引されています。

 

※6 シングル盤

1962年当時はLPは高額で、シングル盤が一般でした。若いアーティストなどはシングル盤から先ず発売し、ヒットしたらLPを発売させてもらえるような感じでしょう。

その後アルバムが売れる時代になると、シングル盤はアルバム発売の先行プロモーションも兼ねるようになります。

彼らはシングルとアルバムの楽しみは別として、シングルのみのレコードも数多く発売しています。後にパストマスターズ1&2にAB両面のシングルのみ発売の曲が収録されました。今からシングル盤も全部欲しいという方はこのアルバムが便利です。

UKフォーマットのアルバムと、このパストマスターズ1&2、そしてレアリティーズがあれば基本全てのビートルズの楽曲は揃います。

 

※7 輸出用パーロフォンレーベル

イギリスからヨーロッパ各国に輸出されたレコードはデザインの違う銀文字のPARLOPHONEレーベルでした。

HEY JUDEはAPPLEでの発売なのですが、この輸出用シングルはPARLOPHONEです。 

 

※8 EP盤

シングル盤と同じく、当時はLPが高額だったのでお手軽にLPに入っている曲を楽しむため(基本アルバムを買わないとラジオやテレビ以外では聞くことはかなわなかった時代です)、各国で4曲入りのEP盤が発売されました。(複数曲入りのシングル盤サイズレコード EXTENDED PLAY RECORD)

イギリスでは45回転、なので音が本当に良いです。

ただ、日本は33 1/3回転。

 

 

マジカルミステリーツアーは本国イギリスではEP盤2枚組で発売されました。日本やアメリカではB面にシングル盤のみ発売の曲を入れてLPで。