時は既に21世紀、40歳を超えて、なじみの街下北界隈から離れ下町のマンション購入し、自分の仕事が形になり始め、公私に充実していた頃。最新の音楽にも飽きてきて、レコード収納場所は増えたので、昔のロックやシンガーソングライターのレコードを買いあさっていた頃、他に買うもの沢山あるからベスト盤だけあればいいや…と思っていたスージー・クアトロ。
しかし、ベスト盤に入っていない「ロキシーローラー」は中学生の頃お酒の大関のCMに使われ(当時何度目かの来日で大人気でした)、スージー自身も出演し「サケロック、オイシイナァ」とのセリフをしゃべっていたのですが、当時かっこいいお姉さんだなと思っていました。私の初スージー体験。このシングルは欲しかった。これが40過ぎてやっと最初に手にしたシングル。
で、店を始めて3年目、前年の来日ライブが好評で再来日が予定されており、もっとスージーを知ろうとバーゲンでUK盤のセカンド(大好きなワイルドワンが入っている)を買って、ワイルドワンのバージョン違いが収録されていたことを知る。(結局プロモーターとのごたごた?で結局キャンセルになりましたが)。
この頃から正規のアルバムも欲しくなりコツコツと。しかし何枚かシングルを手にする中で、あることに気が付きました。
それは日本盤シングルのサードシングルから始まった、
「〇〇の第X弾」の〇〇のキャッチコピーが面白い!
例えばデイトナデモンであれば「超強力第3弾」。これはこれで普通なのですが、その後14枚目まで続ける続ける!!
この売るぞという気持ちは素晴らしいし、各シングルに書いてある文章も読んでいて楽しいです。画像を拡大して気になる方はお読みください。70年代を感じます!
そして、レコードってこんなに大切に売られていたものなんです。ずっと大切にしたいと思います。
あれから約3年、見事知る限りのキャッチコピー付きの彼女の日本盤シングル盤を手に入れることができました。くどくど書きません、それぞれ画像をご覧になって驚愕の「第X弾」文言集をお楽しみください。
勿論店にお越しの方はどうぞ何でもリクエストどうぞ。どれも素晴らしい曲です。
最後に、UKソロデビューシングルやソロになる前のバンドTHE PLEASURE SEEKERSのシングル(再発)、そして日本のアーティストのシングルにゲスト参加しているもの等も掲載しました。
1.キャン・ザ・キャン
イギリスで大ヒットしたシングル。日本でも発売。1973年。
しかし、「サディスティック・ロック」・・・・。彼女は1964年生まれですので、この時19歳。実はシンディー・ローパーより年下なのです。
2.48クラッシュ
背徳のロックンローラー!すごい。
超強力第3弾.デイトナ・デモン
いよいよ始まります。爆発するロックンロールエネルギー!
超ド級の第4弾.悪魔とドライブ
陶酔のアイドル!サディスティックなロックンローラーからアイドルに。これはかっこいい曲。女将の大好物です。
迫力の第5弾.トゥ・ビッグ
君もあなたも完全にダウン!このジャケットは折り畳み式でちょっとしたポスターになります。このころこうしたジャケットのシングルも作られました。レコード会社もいよいよ本格的に売るぞとお金をかけてくれています。
陶酔の第6弾.ワイルド・ワン
最新大ロックンロール・ナンバー!1974年初来日の頃です。この年から毎年1978年まで来日。すごい。
迫熱の第7弾.ママのファンキーロックンロール
アイドルスージー嬢がぶっ放すファンキーナンバー!
誘惑の第8弾.恋するヤング・ガール
ここにスージークアトロのすべてがあるのだ!
激烈の第9弾.恋はドッキリ
益々冴えるスージーのロックンロール・エクスタシー!
堂々第10弾.やさしくスマイル
イギリスのコックニーレーベルの大ヒットのカバーです。このころはカーリーヘアーにしていたんですね。かっこいい。
狂熱の第11弾.スリルがいっぱい
恍惚のロックンローラー。
輝きの第12弾.ロキシー・ローラー
サケロック!これはニック・ギルダーがいたころのSWEENY TODDのカバー。オリジナルもかっこいいですよ。
華麗なる第13弾.涙のヤングラヴ
1978年、イギリスではアフターパンクの怒涛の新人でビュー、大ヒットアルバムはビージーズのサタデーナイトフォーバー。時代はロックアーティストをポップにダンサブルに巻き込んでいきます。このころからソフト&ポップ路線も始まります。
ドライヴする第14弾.レースに賭けよう
ホンモノレディーロッカー!もうベテランの領域です。次作からのシングル愛のゲームは日本で発売されていたのか否か?それは私にはわかりません。もしあるよ!とご存じの方、教えて頂ければ幸いです。
メロウなふたり
イギリスのパワーポップバンド、スモーキーのボーカル、クリス・ノーマンとのデュエット。70年代後半からツアーはするものの受けなくなっていた既存のスタイル。このころはやっていたベテラン同士のメロウ系の歌でデュエットでアメリカ市場を狙うスージー。見事全米ヒット。
ロック・ハード
彼女の最後のヒットシングルです。スージーらしい素晴らしいロック。映画タイムズスクウェアでも、印象的な場面に使われた曲。この映画私は公開時に見に行ってます。実はWINGSがポールの大麻所持で日本で逮捕されて中止になり、ポールからのお詫びということで日本で特別上映された映画ロックショウ(WINGS OVER AMERICAツアーのドキュメント&完全版ライブ映画)の併映でした。アルバムROCK
HARDも発売されてこれは買いました、後になって。勿論サントラ好きの私は「タイムズ・スクウェア」のサントラも。
WHAT A WAY TO DIE:
PLEASURE SEEKERS
アメリカ時代に姉妹で組んだロックバンド。再発ですがこれは貴重盤。
ROLLING STONE
イギリスでのデビューシングル。実はこの曲大好きで、日本盤のベスト盤に収録されています。このシングルが手に入って、ついにベスト盤を手放しました。
48CLASH
セカンドシングルのUK盤。ジャケットがついていたんだ!と思わず購入。このジャケットを日本ではデビューシングル「キャン・ザ・キャン」に転用。
THE WILD ONE :BOOWY
そう、日本のBOOWY、氷室京介とのデュエットです。
80年代は女優をやってみたり、離婚再婚等あったようですが2000年代に入り、アルバム制作や過去の音源を再発させたりと活動再開し、2015年にも久々に来日。翌年も来るはずだったのにキャンセル・・・。また来てほしいです。スージー好きなおじさんたちと駆け付けたいと思います!
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