タイトルをご覧になって、
「なんだ?」
と思われた方も多いことでしょう。
レコードの音はそこにアーチストがいるような
臨場感とCD、デジタルでは拾いきれない
音が入っていますが、欠点もあります。
アルバムの内周の方が
音質が落ちてしまうということ。
これは残念ながら昔のレコードは
どうにもならない事実。
なので最近音にこだわる
アーチストはあえて2枚組にして
片面2~3曲にして、
最後の曲の音質を良くしています。
折角の大名曲や、
シングルヒットした曲が最後に
収録されていると、
音質でやはりちょっとかけるのを
控えてしまうことも多々あります。
BEATLESの初期は曲は2分そこそこですが
7曲片面に入ってますから。
しかし、そんな曲を
シングルで聴いてみると、
音圧が素晴らしく、音質がよく、
改めて感動します。
今回はアルバム最後の曲で
シングルになっている名曲を
いくつか
ピックアップしてみます。
しかしシングルの昔のピースケースの
デザインがそれぞれ素敵です。
60年代
THE BEATLES / TWIST AND SHOUT,PLEASE PLEASE ME
THE BEATLES / MICHELLE
ZOMBIES /SHE'S NOT THERE
HOLLYS / I CAN'T LET GO
PETER &GORDON / A WORLD WITHOUT LOVE
KINKS / TILL THE END OF THE DAY
THE WHO / THE OX ,MY GENERATION
WE'RE GONNA TAKE IT
70年代~
PAUL&LINDA McCARTNEY / BACK SEAT OF MY CAR
THE WHO / WON'T GET FOOLED AGAIN
LED ZEPPELIN / SATAIRWAY TO HEAVEN
QUEEN / SEVEN SEAS OF RHYE
DAVID BOWIE / ROCKN ROLL SUCIDE
ERIC CRAPTON / LET IT RAIN
LOU LEED / WALK ON THE WILD SIDE
BOZ SCAGS / YOU CAN HAVE YOU ANY TIME
THE BEATLES / PLEASE PLEASE ME,TWIST AND SHOUT
「PLEASE PLEASE ME」1963
UK PARLOPHONE (GOLD)
A面前半までは素晴らしいです。こんなに音の良いロックのアルバムはないかと。
いわゆる一番最初のプレスです。
PLEASE PLEASE MEはシングル先行発売のもの。ジョージのギターが生々しい。
TWIST AND SHOUTは当時アルバム迄買えない(高額で)ファンが多かったため、4曲入りでアルバムのダイジェストをカットしていました。イギリス盤は45回転で、非常に音が良いです
THE BEATLES / MICHELLE
RUBBER SOUL 1965 UK PARLOPHONE (LOUD CUT)
ラウドカットと呼ばれる、迫力を出すために溝を深く切った特殊なカッティング。欠点として内周は溝が浅くなり音圧が低くなります。ノルウェーの森など凄い!、よって最後のミッシェルが潰れてしまっています。
BEATLESのアルバムからの最後のEPにMICHELLEが入っています!
ZOMBIES /SHE'S NOT THERE
BEGUN HERE 1965 UK DECCA
でっかのカッティングは太い音がしますが、このアルバムに関しては内周が弱い。よって、大ヒット曲はシングルで!
THE WHO / THE OX ,MY GENERATION
MY GENERATION 1964 UK BRUNSWICK
アルバムもシングルもさして音はよくありませんが、昔購入したTEST PRESSのMY GENERATIONは凄まじい迫力。ベースが唸りまくる。
シングルで聴くTHE OXも強烈。
TOMMY 1968 UK TRACK
以前ご案内したもの。
全く違う曲に聞こえます。
THE WHO / WON'T GET FOOLED AGAIN
WHO'S NEXT 1970 UK TRACK
このアルバムは音はさして弱くならないのですが、一応ご案内。しかしシングルは轟音。ただしEDITで短い・・・。
HOLLYS / I CAN'T LET GO
WOULD YOU BELIEVE? 1966 UK PARLOPHONE
BEATLESの同時代のフォロワー、後にCSNになるグラフハム・ナッシュ在籍。
このシングルはマージービートの中でも特筆するくらい音が良いです。
PETER &GORDON / A WORLD WITHOUT LOVE
PETER & GORDON 1964 UK COLOMBIA
当時のPaulの彼女のお兄さんのピーター・アッシャー(後にジェーム・ステーラーや、リンダ・ロンシュタットを世に送り出しヒットさせる)とゴードン・ウォーラーのコーラスユニット。作曲はレノン&マッカートニー。
KINKS / TILL THE END OF THE DAY
THE KINK CONTROVERSY 1965 UK PYE
YOU REALLY GOT MEはシングルもさして音が良くなく(低予算での録音なんでしょうか)、こちらを選択。空気を引き裂くような60年代キンキーサウンドをお楽しみください。
PAUL&LINDA McCARTNEY / BACK SEAT OF MY CAR
RAM 1971 UK APPLE
アルバムラストのPaulの7色の声が壮絶な大名曲。しかし、アルバムでは音を重ねすぎなこともあるのか、かなり潰れています。このシングルはイギリスのみのカット。APPLEと輸出用のCAPITOL盤。ボーカルが本当に立っています。これはシングルで聴きたい曲。
LED ZEPPELIN / SATAIRWAY TO HEAVEN
Ⅳ 1974 USA ATLANTIC
アメリカ盤はイギリス盤より音が太くカッティングされていますが、それでもやはりシングルは凄い。7インチはラジオステーション他用のサンプル盤(両面STEREO)、12インチは80年代にリマスターされたときのサンプル盤で33回転。
追記2020.02
ジミーページが最近のインタビューで、50代は80年代のリマスターを、スマホで楽しむ20代は最新のリマスターを聴いてほしいと。最新リマスターはヘッドフォンで聴くと良いサウンドに仕上がっていて、80年代のものは音を出して聴くように仕上がっているそうです。ということで、このサンプル盤の12インチシングルは抜けの良い素晴らしいサウンドです。
QUEEN / SEVEN SEAS OF RHYE
Ⅱ 1974 UK EMI
中々音の良い盤に当たらないこのアルバム(内容は最高なのですが)。最後の大好きな「輝ける7つの海」は音が完全にこもってしまい。そしてこのアメリカのサンプル盤(MONO/STEREO)を聴いたとき鳥肌が立ちました。
DAVID BOWIE / ROCKN ROLL SUCIDE
THE RISE AND FALL OF ZIGGY STARDUST AND THE SPIDERS FROM MARS 1972 UK RCA
イギリス盤ファーストプレスでも音が細いこのアルバム。アメリカ盤はどうなのでしょう?
このシングルはアメリカ盤ですが、いやメリハリが聴いていて、アコギの響きなんか素晴らしいです。
ERIC CRAPTON / LET IT RAIN
ERIC CRAPTON 1970 USA ATCO PROMOTION
アメリカのプロモ盤ですが最後の名曲LET IT RAINは音が細い・・・。
シングルは1972年にベスト盤が出たときのプロモシングルですが、ごれは音が素晴らしい!
LOU LEED / WALK ON THE WILD SIDE
TRANSFORMER 1972 JAPAN RCA
アルバムは日本盤ですが音は良いです。しかし、それ以上にこのシングルは凄すぎます。ベースのが尋常ではない音圧で迫ります。
BOZ SCAGS / YOU CAN HAVE YOU ANY TIME
MIDDLE MAN 1980 JAPAN CBS
これハイファイレコード80年代に入りレコードの音も数段きめ細かくなってきたころのものですが、やはりシングルにはかなわない。エンディングのなきのギターが素晴らしいのですが、私はスティーブ・ルカサーだと思っていましたら、なんでも詳しいお客様から教わり、確認してみたら、 GUITAR SOLO:CARLOS SANTANAとあるではないですか!
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