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IRISH ARTISTS

先のフジロックにWATERBOYSが

参加して(彼らだけは見たかった)、

12月にはU2がヨシュア・ツリー

ツアーで来日予定で、

昨年大ヒットした映画

「ボヘミアンラプソディー」の

山場であるライブエイドの

仕掛人の一人はボブゲルドフで・・・。

 

そう、

アイルランドもしくは関係する

アーティスト達です。

 

今までなんとなくアイルランドの

アーティストやグループと

とらえていたアルバムを、

一旦まとめてみようかなと思い立ち

今回記載します。

 

私はいつもお酒は

アイリッシュウイスキーの

JEMSONのソーダ割を

愛飲してもいます。

もう少しアイルランド愛を

育てなければ!

 

 

アイルランドのアーティストの

曲調は実にポップで、

牧歌的で、

それでいて、

独特の緊張感が漂い

ある意味イギリスの

アーティストとは

曲のニュアンスがちょっと

違うなと感じる部分も。

 

長年のイギリスとの抗争も

背景にはあるとは思いますが。

 

ポールやジョンもアイリッシュの

血を受け継いでいますが、

なんとなく納得なのです。

 

 

ざっと確認したり

調べて列記してみると

店にレコードのある

アーティストは

下記の通り。

 

U2

BOOMTOWN RATS

WATER BOYS

GILBERT O'SULLIVAN

THIN LIZZY

NOLANS

THEM・VAN MORRISON

TASTE・ROLLY GALLAGHER

GARY MOORE

HOT HOUSE OF FLOWERS

(GREASE BAND・HENRY MCCROUGH)

 

マイブラやポーグスが残念ながら

ありませんで。ポーグスは当時

買っておけば良かったなと

ちょっと後悔。

 

アイルランド

BOOMTOWN RATS

私の中でアイリッシュといえば、まずはこの人たち。

最初の3枚は本当にかっこよかった。

 

ファーストにはビートの利いたLOOKIN' AFTER NO1。

 

セカンドのA TONIC FOR THE TROOPSからアイルランドのグループとして初の全英1位になったサックスのブロウがいいRAT TRAP,ライブ映えするSHE'S SO MODERNやBLIND DATE。

 

そして日本でもヒットした「哀愁のマンデイ」を含むサードのFINE ART OF SURFACINGからはキャッチーなSOMEONE'S LOOKING AT YOUやDIAMOND SMILE、これまたビートの利いたNICE N NEATなど、アルバムの構成もよいです。

 

しかしちょっとこけた4枚目のMONDO BONGO。当時はやりのファンからてーなを意識したつくりになっていますがこれが残念な感じに。しかし今聞くと結構いいぞ!タイトル曲やBANANA REPUBLICなどラテンやダブっぽいリズムを取り入れて、夏に聴くと気持ちよいです、当時流行ったヘアカット100やモダンロマンスなんかとつなげて。

 

U2

さてU2です。実は個人的にはWARが最高傑作で、それ以降余り興味がなく・・・、ヨシア・トゥリーは当時買っては見ましたが一度手放しています。

WARを初めて聞いたときの衝撃は今も忘れません。何だこのギターバンドは!と。特にSUNDAY BLOODY SUNDAY。最初のシングルはNEW YEAR'S DAYでした。当時貸しレコードでカセットに録音していたBOYとOCTOVERもようやく手元に。
ソリッドなギターサウンドにほれぼれしたものです。

 

しかし、新たに買ってヨシュア・トゥリーの良さに気が付きました。これは歌のアルバムなんだと。若いころはギターロックに興味はあったものの、そこまで歌声に共鳴していなかったなと。

40超えてシンガーソングライターを色々聞くうちに、歌声に興味を持つようになり、いろいろなアルバムを聞き返したものでした。

STINGがMY SONGSとしてセルフカバー集を出したのも、一層表現力が付いた自らの歌声で過去の歌を歌いなおしたのと同じように、ボノも今の歌でこのアルバムを歌いたいとツアーを行うのもよくわかります。

 

 

HOT HOUSE OF FLOWERS

1988年デビューのホットハウスオブフラワーズ。生粋のアイリッシュ。アイルランドの楽器も使いこなし、アイリ種独特のロックを聞かせてくれました。力強いボーカルのリアムの声もよく、ファーストアルバムのPEOPLEはイギリスで結構ヒットしたはず。

A1のI'M SORRY等、ドラマチックな展開の曲も。

 

セカンドアルバムのHOMEのI CAN SEE CLEARLY NOWはレゲエシンガーのジョニーナッシュのカバーでこれもドラマチックに展開。オリジナルのジョニー・ナッシュバージョンは昔たばこのフィリップモリスのCMに使われて覚えている方もいらっしゃるかも。

 

 

GILBERT O'SULLIVAN

愛っランド生まれのイギリス育ち。このアルバムは1986年発売の日本編集のベスト盤なのですが、あまりにジャケットが良く、色々買いましたがこれ一枚に今は絞っています。

もう捨て曲なしの大名盤。

 

概ねの曲は買った当時初めて聞いたのですが、そのすべてがなぜか懐かしさを誘う独特の世界観やサウンドを持った楽曲が連なり、今でも愛聴盤です。

ALONE AGAIN ~GET DOWN~ OOH BABY~NOTHING RHYMED ~IF YOU EVER・・・もうどうしようもない名曲オンパレード。素晴らしい編集。

 

RORY GALLAGHER / TASTE

どうもプログレとならび、ギタリストのメインに立っているアルバムというものが苦手で食わず嫌いでしたが(ある意味ロックの王道ですが。クラプトンのソロが好きなのは歌うおじさんだからか?)、TASTEのオリジナル盤が手ごろな価格で手に入ったのでまずは聴いてみようと。こりゃかっこいい!

お客さんからの勧めでTATOOも入手。ギターギンギンでなく、様々な音楽要素が聞こえるアルバムとしてこれは好きになった1枚。

 

 

店をやる前まで全く聞いていなかったシン・リジィ。ライブ盤だけあればいいよ、と言われて購入したもののそれすらまともに聞いていませんでしたが、最近お好きな方がリクエストを入れていただくたびに次第に耳を傾けるように。

スタジオ盤もどんなものかと好きなDANCING IN THE MOONLIGHTの入っているBAD REPUTATIONを聞いてみたら、私はかえってライブよりスタジオがすきだなと。勢いで最近BOIS BACK IN TOWN の入っているJAILBREAKも手に入れましたが、これも悪くない。

イギリスともアメリカとも何かが違うニュアンスのハードロック。かえってパープルやグランドファンク等ハードロックバンドより聴き心地がいいかも。(ZEPPELINは除く)

 

GARY MOORE

持っている唯一のアルバム。そう、「パリの散歩道」を当時結構リクエストをいただいて買ったものです。これもご多分に漏れず、ギタリストメインのアルバムでちょっと苦手な1枚。

 

北アイルランド、他

VAN MORRISON

ブリティシュビート好きな私の中でのVAN MORRISONは圧倒的にTHEM、さらにはそのファーストなのです。グロリアは勿論ミスティックアイズ、ストーンズと聞き比べて面白いルート66、アニマルズとの比較でも面白いブライトライト・ビッグシティ等。セカンドのTHEM AGAINはちょっと焦点のつかみづらいアルバムですが、ディランのカバーも歌ったりして、ソロアーティストVAN MORRISONの片鱗が見えてきます。

 

ただ、勿論人気はMOONDANCEでこれは大好きなアルバムです。

 

ソロになってからはアメリカを拠点に活動で、サウンドもぐっと深みが増しますね。彼の独特の歌声の魅力にはまって何度も聞き返す方が多いのもうなずけます。

 

 

WATERBOYS

そもそもリーダーのマイクスコットはスコットランドはエディンバラの人ですが、4枚目のFISHERMAN’S BLUES作成時にアイルランドに移住。店にはないですが次回作ROOM TO ROAMもアイルランドで。


私にとって愛着のあるバンドです。

2019年サマソニ前後から、結構頻繁にかけています。

兎に角衝撃だったのはファーストの「A GIRL CALLED JOHNNY」。ピアノ、ドラム、サックスだけでこの緊張感。最近一番気に入っています。

 

セカンドは余り聴いていなかったのですが、サードのTHIS IS THE SEAのWHOLE OF THE MOONが売れて、知名度が一気に上がります。これも独特の緊張感と高揚感のある曲。一時期U2がライブのオープニングの曲にしていたようです。

 

また後年出たライブアルバムで(1986年のライブ)プリンスのPURPLE RAINを演奏していてこれが声がやたらと似ていて面白いです。ラストのギターソロをフィドルで!

そしてアイルランド時代、個人的にはアルバムとして最高傑作と思うFISHERMAN'S BLUES。アイルランド音楽を大胆に取り入れながら、今までのテンションを保った傑作アルバム。アルバムは今までの彼らとは違った曲調のタイトル曲から幕をあけ、緊張感あふれるWE WILL NOT LOVERSに続きます。また、WORLD PARTYと行う曲のテンションが素晴らしい。かと思うとヴァンモリソンのカバーを入れてみたりと。歌とロック&アイリッシュの演奏が聴き飽きない名盤です。アイリッシュ2作目は残念ながらレコードではほとんど見ない1枚です。次回作のシングルB面にGEORGE HARRISONのALL THINGS MUST PASSのカバーをやっていてこれが日女王に出来が良いので見つけたら即買いです。


そして彼らはアメリカへ・・・。

 

いったん活動休止してマイク・スコットはソロ活動を。

2000年にバンド活動を再開。2016年にはろくでなし子さんと結婚。

 

最新作WHERE THE ACTION ISは90年代以降の作風を継承するハードドライビングなロックの佳作と思います。これはライブで聴きたいアルバムに仕上がってます。

 

ちょっとおまけに元WATERBOYSのカール・ウォーリンガーのプロジェクト「WORLD PARTY」をご紹介。

この頃色々聞かれていた方は覚えているでしょう。まあ、寿司着なポップミュージックの万華鏡。ファンクあり、スカあり、バラードありで。曲もよく、聴きこむと非常に面白いアルバムです。

 

 

HENRY McCLLOUGH / GREASE BAND

北アイルランド出身のHENRY・McCLLOUGH、この店ではWINGSの初期のギタリストとしてが中心になりますが、最初はグリースバンド。そしてジョーコッカーのファーストアルバムのバックバンドとしても有名でした。

 

この2枚ともこれといって目立った曲はないですが、味のあるしみじみと聞かせてくれるアルバムです。そして、SWANPであったりROCK'N ROLLであったりのバンドのサウンドは最高です。ただ、残念ながら歌が弱い。